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高校生のための普通自動車免許ガイド: 君だけの自由へのパスポート(伊達・福島)

2023年11月22日

高校生の皆さん こんにちは

免許取得を考える時期になってきましたね。
今回は普通自動車免許とはどのような免許なのか、ちょっと掘り下げて知っていきましょう。

普通自動車は、日常生活やビジネスで最も多く利用される車両であり、以下の条件に該当する自動車の区分です。

・車両総重量:3.5t(3,500キログラム)未満
・最大積載量:2t(2,000キログラム)未満
・乗車人数:10人以下

いわゆる軽自動車全般もこの区分に含まれます。
この普通自動車を運転するために必要な資格が「第一種普通自動車免許」、一般的に「普通免許」と呼ばれるものです。
※タクシーなど普通車を旅客目的で運転するためには「第二種普通自動車免許」が必要になります。

普通免許にはかつて主流だったMT(マニュアル)免許と、現在主流のAT(オートマチック)限定免許の2種類があり、後者は文字通りAT車に限り運転が可能です。
制限があるのに主流という点に違和感を持たれた方、実は2021年度に国内で生産された自動車の内、9割以上がAT車というデータがあり、実際に新車・中古車問わず、販売されている車両も大半がAT車です。
MT車は既に入手困難で、免許を所持しても運転機会が少ないことがわかると思います。

ちなみにMT車とAT車の違いは「ギアチェンジが手動か、自動か」という点に大きく集約されます。
そう聞くと「自動でよくね?」と思われるかも知れませんが、手動のギアチェンジにはATよりも短いスパンでの加速や強力なエンジンブレーキ等の強みがあり、山岳部など起伏が激しい場所の運転や、自動車の運転自体を楽しみたい時にはおススメの要素です。
そうとは言え、最新のATもギアチェンジの効率がよくなり、マニュアルモードを備えることでドライバーがギアを選択できるようになっています。

また、中型自動車や大型自動車はこの普通免許を一定期間以上所持していなければ取得できないので、あらゆる自動車の基礎とも言うべき免許です。
※AT限定免許の場合は先に自動車学校の教習で限定を解除して、普通MT免許にしておく必要があります。

実はこの普通免許で運転できる車の車両総重量は平成19年以降段階的に引き下げられており、平成29年の準中型免許新設時に今の数値になりました。
これには当時の貨物自動車事故の多発が関連しており、実際に所持免許ごとに運転可能な車両が制限されるにつれ、交通事故は減少傾向で推移しています。

話が少し逸れましたが、且つて手ごろなトラックとして重宝された、俗に言う「2tトラック」は現在取得可能な普通免許では運転できません。
免許取得を検討中の学生の方、同じ「普通免許」でも、親御さん世代が取得した時より運転できる車両サイズが絞られていますので注意が必要です。
ご両親の「普通免許(と思っている中型8t限定免許)」で運転できているお家の車が、今の普通免許では運転できない、とうこともあるかも・・・
※最近は普通免許で運転できるサイズのトラックも発表されていますので(まだ発売はされていません)、これから先、状況は変わって来るかもしれません。


普通自動車免許を取得するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

・年 齢 18歳以上(修了検定試験時に18歳以上であること)
・視 力 両眼で0.7以上、片眼で0.3以上(眼鏡、コンタクトレンズ使用でも可)
・色 別 赤、青、黄の識別がはっきりできる

自動車学校に入校する際は視力検査がありますので、眼鏡やコンタクトレンズを使用している方は普段着用しているものを忘れずに。
また、聴力などが特定の医療的状態にある場合は、免許取得に係る条件ついて、事前に免許センター担当窓口での相談を推奨しています。


普通免許取得を目指す場合、指定自動車教習所で教習を受けて卒業検定(技能試験)に合格したのち、免許センターの本免試験(学科試験)で免許を取得するのが一般的です。
いきなり免許センターで試験を受ける事も出来ますが、指定自動車を経ない場合は学科試験の他に、現地で技能試験を受ける必要も出て来ますので注意が必要です。
※免許センターで直接試験を受けるには、仮免許を取得し、一定の条件下で路上に出て、既定時間分の練習をする必要があるのでくれぐれもご注意を。


さて、ここまでは普通免許に関するうんちくでした
これからお伝えするのは普通自動車免許のメリットです。

最大のメリットはその多用途性にあります。
通勤、通学、買い物、レジャーなど、日常生活のほぼ全ての場面で活用できます。
最近は直接の運転行為に関わらず、公的な身分証の用途として、特にオンラインサービス登録時に効果を発揮しています。
スマホのカメラを介して運転免許を一発認識、その場でサービス開始というケースも珍しくありません。
これは他の身分証には無いメリットと言えるでしょう。

そして、車が無くても生きていけると言われがちな昨今、人生の節目や生活環境の変化で急に運転の必要に迫られることも・・・
なににせよ、普通免許も「資格」と捉えれば成長の機会であり、できる事が増えるのは単純に可能性が拡がる事へ直結します。
車の運転に捉われず、運転ができる事で拓くその先へ目を向けてみてはどうでしょうか。


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